• 2022/06/07
  • 歯科コラム

国民皆歯科検診〜歯科検診の義務化〜

皆様、こんにちは
西大島ハーヴェスト歯科・矯正歯科です。



さて、今日は歯科皆歯科検診についてのお話です。
政府が国民全員の歯科検診を義務化するという方針が打ち出されました。

今までにも、一歳半検診、三歳検診などで歯科の検診はありましたし、歯科医師会を通じての特定年齢での歯科検診もありましたが、国民全員を対象とする大規模なものは今回が初ですね。

この国民皆歯科検診には歯科疾患を予防し、また全身への健康寄与を通し、日本全体としての医療費の削減に努める狙いがあるようです。

特に歯周病は全身の疾患にも影響を与えることが明らかにされています。



心筋梗塞、狭心症、糖尿病、肺炎、低体重児・早産の原因になるといわれています。


現在保険診療内でも糖尿病患者さん、また妊産婦さんへの歯周病に対してはいくつか追加でできることがすでにあります。

また、喫煙と歯周病の関連や、高血圧患者が服用している降圧剤の副作用によって歯周病が悪化すること、歯周病を治療することで糖尿病の改善を図ることができるという報告もあります。
参考文献:医歯薬出版株式会社歯科予防処置論・歯科保健指導論

歯周病のリスクファクターは様々な要素が絡み合います。
そのリスクを知る手段および、早期発見として、歯科検診は重要だといえます。
今回の方針により、日本国民の口腔への意識が上がること、また検診を通して体の健康増進、それに伴う病気の予防を期待しております。

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