Pediatric dentistry

なぜ乳歯のケアが大切なのか 
乳歯はいずれそのすべてが永久歯へと生え変わります。そのため、永久歯ほど念入りにケアする必要がないように思われがちです。
けれども実際は、永久歯と同等、あるいはそれ以上にしっかりケアする必要があります。なぜなら、乳歯が悪くなるとこれから生えてくる永久歯に多大な悪影響を及ぼすことがあるからです。
また、乳歯の萌出や永久歯への交換が正常に進まないと、顎の骨の発育に異常をもたらすこともあります。
つまり、乳歯の健康は身体の発育にも関係しているため、徹底したケア・虫歯予防が求められるのです。
なぜ乳歯のケアが大切なのか
歯が悪くなるとどうなるのか
乳歯が虫歯になり根の周りに炎症が波及すると 永久歯の石灰化が邪魔されて「ターナー歯」と呼ばれるエナメル質形成不全を招くこともあります。 
ターナー歯は石灰化異常だけでなく形態異常も伴うため、歯としての機能をきちんと果たせなくなることが多いです。 
 その他、悪くなった乳歯が早期に脱落することで、永久歯の歯並びが悪くなることもあります。また根の病巣があったまま放置すると永久歯がその病巣を避けて異所萌し歯並びが悪くなってしますうリスクがあります。
歯が悪くなるとどうなるのか
乳歯について
小児歯科・小児予防歯科の対象となるのが乳歯です。ここでは乳歯の特徴について詳しくみていきます。

矯正専門医による小さいうちからの歯並びのサポートも

矯正歯科について

Characteristics of deciduous teeth
子どもの乳歯は永久歯と比べ、異なる点がいくつかございます。

その点を理解せずに口腔ケアに努めても、虫歯予防の効率が大きく低下してしまいます。乳歯にしかない特徴を正確に把握して、虫歯の効果を最大化していきましょう。とりわけ以下に挙げる3点が重要です。

  • 生え変わる

    乳歯の下には、生え変わりを待つ永久歯が存在します。
    それらが正常に生えてくるためには、乳歯が健やかに発育し、適切な時期に抜け落ちなければなりません。そうした乳歯の萌出と脱落のスケジュールが虫歯などで狂ってしまうと、永久歯の発育にも深刻な悪影響が及びます。
  • 永久歯よりも白い

    永久歯よりも白い
    乳歯は、歯を構成するエナメル質や象牙質が薄いため、永久歯よりも白いという特徴があります。

    また、乳歯のエナメル質は未成熟であることから、透明度が低く、内側の象牙質の黄色が透過しにくい状態にあります。これも乳歯が白く見える理由のひとつです。大人の歯より白いからといって心配する必要はありません。
  • 削れやすい

    削れやすい
    乳歯は永久歯よりも薄いため、食事や歯磨きにより摩耗しやすいという性質があります。

    そのため、極端に硬いものを習慣的に食べたり、強いブラッシング圧でゴシゴシと磨いたりするようなことは避けてください。エナメル質が摩耗すると象牙質が露出して、知覚過敏の症状が現れるようになります。
乳歯の生え変わり時期
最初の乳歯は生後6か月頃に生え始めて、2歳頃に生え揃い、上下で合計20本になります。その後、6歳を迎える頃に順次永久歯へと生え変わっていきます。具体的な乳歯の生え変わり時期は以下となります。
  • 乳歯切歯
    乳歯切歯
    月齢6~7か月頃
  • 乳測切歯
    乳測切歯
    月齢7~9か月頃
  • 乳犬歯
    乳犬歯
    1歳頃
  • 第1乳臼歯
    第1乳臼歯
    1歳4か月~1歳半頃
  • 第2乳臼歯
    第2乳臼歯
    1歳半~2歳頃
乳歯は虫歯になりやすい
乳歯は永久歯と比べて、虫歯になりやすいという特徴があります。
・歯の表面にある溝が深く、食事の食べカスが溜まりやすい
・歯が薄く抵抗力も弱いため、虫歯の進行が早い

乳歯は永久歯と比べて、虫歯になりやすいという特徴があります。
・歯の表面にある溝が深く、食事の食べカスが溜まりやすい
・歯が薄く抵抗力も弱いため、虫歯の進行が早い

乳歯は虫歯になりやすい

小児歯科にかかるメリット
乳歯が虫歯になっても「永久歯に生え変わるから」という理由で、お子様を小児歯科へ連れて行かない方もいらっしゃると思います。
しかし、乳歯の虫歯が進行していたり、乳歯が適切な時期に抜けなかったりすると、永久歯に影響を与えてしまいます。お子様の歯への意識付けや、歯医者さんに慣れてもらうためにも、小さいうちから小児歯科へ通うことをオススメいたします。

小児歯科にかかるメリット

小児歯科は何歳から何歳まで?
小児歯科の対象は、乳歯が生えてくる生後半年から中学生くらいまでのお子様です。
小児歯科を受診する目安として大切なのが、年齢よりも歯や顎の成長の度合いです。そのため、顎の成長が終わって永久歯が生えそろえば、小児歯科での治療を終えることになります。
ただし、子ども時代に矯正治療をしているケースでは、治療が完了するまでは通院しなくてはなりません。

小児歯科は何歳から何歳まで?

Child Preventive Dentistry

小児予防歯科は、発育途上にあるお子様の歯やお口の健康をお守りする診療科です。
従来の予防歯科と同様、虫歯予防が基本となりますが、小児期ならではの問題を予防することも目的となります。
具体的には、口呼吸や指しゃぶりなどの悪習癖の改善、乳歯から永久歯への生え変わりの管理などにも対応します。つまり、お子様の歯や顎の骨が正常に発育するよう支えるのが小児予防歯科の使命といえます。ですから、お子様のお口の健康で何か不安に思う点や疑問に思う点がありましたら、お気軽に当院までご相談ください。

小児予防歯科とは

乳歯の状況が将来の歯の健康を決めます
お子様に健康な永久歯列をプレゼントするためには、乳歯列期からさまざまな点に注意する必要があります。
もっとも重要なのは虫歯予防です。乳歯はもともと虫歯になりやすく、隣の歯に感染が広がりやすいです。
乳歯が虫歯で早くに抜け落ちると、永久歯が生えてくるためのスペースが不足、将来的な歯列不正・不正咬合のリスクを高めます。
また、乳歯の喪失によってそしゃく能率が低下して、噛むための筋肉の発育が遅れることもあります。
乳歯の状況が将来の歯の健康を決めます
子供の虫歯を予防するために自宅でできること
子供の虫歯を予防する上で最も重要なのは、自宅での歯磨きです。
正しい方法で歯磨きすることで、歯垢や歯石の形成を防ぐことができ、虫歯菌の繁殖も抑えられます。
ただし、最善といえる歯磨き方法はお子様お一人おひとりで異なりますので、必ず歯科医院のブラッシング指導を受けるようにしましょう。
その際、併せて受けていただきたいのが“親御様による仕上げ磨き”のブラッシング指導です。
子供がひとりでしっかり磨けるようになるまでには、数年の期間を要しますので、それまでは親御様がしっかり仕上げ磨きしてあげてください。
子供の虫歯を予防するために自宅でできること
当院でできる予防方法
子供の歯は虫歯になりやすいため、ご自宅でのセルフケアを徹底するだけでなく、歯科医院でのプロフェッショナルケアも受ける必要があります。
具体的には、ブラッシング指導・フッ素塗布・シーラント・クリーニング・定期検診・生活習慣指導が挙げられます。
いずれも歯科医院でなければ受けられない処置なので、積極的に受けるようにしましょう。とくに小児期の歯磨き習慣や食習慣は、お子様の発育や将来のお口の健康にも直結しやすいものであり、早くから誤りを正しておく必要があります。
大島で小児歯科をお探しの方ぜひ当医院でご相談ください。
当院でできる予防方法
  • ブラッシング指導
    ブラッシング指導
    お子様に正しい歯磨きの方法を身に付けていただくために行うレクチャーです。
    まずは、お口の中を拝見して現状を把握します。
    普段どのように歯磨きしているのかも見せてもらい、誤った部分を正していきます。とくに磨き残した多くなっている部位は、正しいブラッシング方法をていねいにご説明します。
    歯ブラシの正しい持ち方・使い方から始まり、どのようなタイプの製品が適しているかもわかりやすくご説明します。親御様による仕上げ磨きの方法もレクチャーいたしますので、これを機会にしっかり行えるようになってください。
  • フッ素塗布 
    フッ素塗布
    フッ素塗布とは、フッ素が配合されたジェルを歯面に塗って、歯の再石灰化を促す処置です。
    市販の歯磨き粉の数倍のフッ素が含まれた薬剤を使用するため、歯質を強化する作用も極めて高くなっています。
    施術に伴う痛みや不快感はゼロに近いです。また、処置も5分程度で終わるため、歯医者さんが苦手なお子様でも安心して受けることができます。
    乳歯は永久歯よりも石灰化度が低く、やわらかいことで虫歯になりやすくなっています。定期的にフッ素塗布を受ければ、石灰化が促され虫歯菌に負けない強い歯を作ることが可能となります。
  • シーラント
    シーラント
    乳歯や生えたばかりの大臼歯には、噛む部分に複雑な溝があります。
    そこには汚れがたまりやすく、細菌も繁殖しやすいことから、歯科処置によって平らにした方が良い場合もあるのです。
    そこで有用なのが「シーラント」と呼ばれるもので、流動性のあるプラスチック材料を歯の溝へと流し込み、特殊な光で固めます。その結果、歯の噛む部分がツルツルになり、清掃性が向上します。
    シーラントを施す際には、歯に薬剤を塗布しますが、痛みや不快感を誘発することはありませんのでご安心ください。単なる接着剤のようなものであり、歯にダメージを与えたりするようなこともありません。
  • クリーニング  
    クリーニング
    歯ブラシによるブラッシングでは、取り除くことができない汚れがあります。 
    それはバイオフィルムや歯石などです。いずれも虫歯のリスクを上昇させるため、専門的な方法で取り除く必要があります。歯科医院で受けるクリーニングなら、そうしたしつこい汚れも安全な形で取り除けます。
    ブラッシングでも容易に落とせる歯垢(プラーク)に関しても、正しい歯磨き習慣が身に付いていない年齢では、たくさんの磨き残しが生じることでしょう。そのまま放置すると歯石へと変化することから、定期的なクリーニングで一掃することが大切です。
  • 定期検診 
    定期検診
    定期的に歯科検診を受けていると、虫歯の予兆を発見することが可能です。初期の虫歯であれば歯を削らずに治せるので、予防はもちろんのこと、早期発見・早期治療につながる定期検診は非常に有用であるといえます。 
    また、子供のお口の中は日々大きく変化していきます。乳歯の本数が足りない、なかなか永久歯に生え変わらない、といったトラブルも定期検診を受けることで早めに対処することが可能となります。これは歯や歯茎、顎の骨の発育を正常に促していく上で非常に重要なポイントといえます。
  • 生活習慣指導
    生活習慣指導
    子供の虫歯リスクは、生活習慣の良し悪しで大きく変わります。
    とりわけ“シュガーコントロール”は専門家の指導を受けつつ、進めていくことが大切です。シュガーコントロールとは、文字通り砂糖の摂取量を管理することで、虫歯の発症リスクと深く関係しています。 
    砂糖を始めとした甘い物が絶対的に悪いわけではなく、摂り方を工夫するだけでも虫歯リスクは大きく減少します。その他、食事の摂るタイミングや回数、食べ方なども細かく指導していきますので、日々の生活で実践していってください。歯磨き習慣に関する指導も実施いたします。