• 2022/06/17
  • 歯科コラム

生活習慣病

こんにちは
西大島ハーヴェスト歯科・矯正歯科です。

今日は生活習慣病についてのお話です。

「日本人は働きすぎ」とよく言われています。
多忙で、不規則な生活を送る人が多く、食事時間、場所、内容が乱れがちになりアンバランスな食物摂取から十分な栄養が取れていない人、あるいは過剰栄養からの生活習慣病が問題視されています。
特に、成人期はその傾向にあります。
また、社会人はアルコール摂取の機会が増加して肝臓、膵臓などの異常をもたらし、肥満を招く恐れもあります。

令和元年の国民健康栄養調査での「あなたの食習慣の妨げとなっていることは何ですか。」の問いに最も多かった答えは、”特にない”で、次いで”仕事(家事・育児)が忙しくて時間がない”でした。

肥満と生活習慣病



肥満と生活習慣病は深いかかわりがあり、肥満が糖尿病、高血圧、脂質異常症などの生活習慣病の原因となります。
また、動脈硬化を引き起こすリスクも高くなります。
肥満の判定にはBMIがよく使われますが、問題なのは体重を占める脂肪の割合(体脂肪)です。
肥満は、皮下脂肪型と内臓脂肪型に分けられ、内臓脂肪型のほうが生活習慣病を引き起こす危険性が高いといわれています。

最も多忙な成人期ではありますが、ある程度の健康を維持しておくことが将来の疾病を防ぐ重要な時期でもあります。
”意識づけ”はとても大切です。

食事をする際もよく噛み味わうことで満腹中枢を刺激し食べ過ぎ防止や肥満を予防することに繋がりますし、唾液には消化作用や殺菌・抗菌作用があり、咀嚼回数を増やすことにより唾液や胃液の分泌を促します。

生活習慣病と歯周病



歯周病は様々な要因が絡みあいます。
発症には、細菌因子により発症し、進行には環境因子(喫煙・糖尿病などの生活習慣病)や生体因子(年齢など)、咬合因子が絡んでいきます。
成人期以降の歯の損失理由で最も多いのは歯周病によるものです。
歯周病は生活習慣病といわれ、発症予防が重要でありリスクファクターである喫煙・食習慣・過度の飲酒・口腔清掃などの見直しが必要となります。

成人期は歯周病罹患者が増える時期です。
生活習慣を見直し改善すれば、歯周病のリスクファクターを減らすことが出来ます。

ブレスローの7つの健康習慣

ブレスローは、以下の7つの健康習慣を実施している数の多い者ほど疾患の罹患が少なく、寿命も長かったことを明らかにしました。

①適正な睡眠時間
②喫煙をしない
③適正体重を維持する
④過度の飲酒をしない
⑤活動的なスポーツをする
⑥朝食を毎日摂る
⑦間食をしない

参考文献:医歯薬出版株式会社 歯科予防処置論・歯科保健指導論

まとめ

成人期は社会的・心理的に独立していく時期です。
職場や家庭においても一息つく余裕もなくなるほど多忙になりますよね。
そのために自身の健康管理に対する時間的な余裕がとれなくなる傾向があります。

オーラルフレイルという言葉がありますが、オーラルフレイルとは”口腔機能の衰え”を指します。
このオーラルフレイルは”身体の衰え”と深いかかわりがあり、お口の健康を維持することで健康寿命の延伸に繋がるとまでいわれています。



日本には労働安全衛生法により労働者の定期健康診断が定められておりますので、自身の健康状態を知る機会は少なからずあると思います。
自分自身のため、家族のためにも”健康”に繋がる良い生活習慣をどんどん取り入れていきましょう♪










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