• 2023/04/12
  • 歯科コラム

歯科治療の歴史

  1. 古代の歯科医療
  • 古代エジプト(紀元前3000年頃)では、歯科治療が行われており、歯を抜くことや痛みを軽減する方法が開発されました。古代ギリシャ(紀元前500年頃)では、ヒポクラテスやアリストテレスが歯の構造や病気について記述しました。ローマ帝国時代には、金属を使った詰め物や義歯が作られました。

  • 中世の歯科医療

    • 中世ヨーロッパでは、修道院で歯科治療が行われ、バーバーサージョン(理髪師兼外科医)が抜歯などの治療を行っていました。また、アラビア医学が発展し、イブン・スィーナ(アヴィケンナ)の「医学の大全」などで歯科医療の知識が伝えられました。

  • 近代歯科医療の始まり

    • 18世紀後半から19世紀初頭にかけて、ヨーロッパで近代歯科医療が発展しました。フランスのピエール・フォシャールは、「歯科外科」を出版し、歯科医学の教科書として広く使われました。また、イギリスのトマス・ヨーリスが歯の解剖学について研究しました。

  • 麻酔の導入

    • 19世紀半ばには、ホレス・ウェルズが笑気ガスを使った麻酔法を開発し、歯科治療の痛みを軽減することが可能になりました。その後、局所麻酔や静脈麻酔など、さまざまな麻酔法が開発されました。

  • 歯科用器具の発展

    • 19世紀には、歯科用の鏡やプラー、エクスプローラーなどの器具が開発され、治療の精度が向上しました。また、歯科用のドリルや電動歯科ユニットも登場し、効率的な治療が可能になりました。
    1. 放射線技術の導入

    • 20世紀初頭、放射線技術が歯科医療に導入されました。ウィルヘルム・レントゲンが1895年にX線を発見し、その後まもなく歯科診断に活用されるようになりました。歯科用レントゲンは、内部の状態を詳細に確認できるため、診断や治療計画の精度が大幅に向上しました。

  • 歯科の専門分野の発展

    • 20世紀に入ると、歯科医療の専門分野が次々と登場しました。例えば、小児歯科、矯正歯科、口腔外科、歯周病学、補綴歯科、口腔インプラント学などが成立し、それぞれの分野で専門的な知識や技術が発展しました。

  • 予防歯科の重要性の認識

    • 20世紀後半には、予防歯科の重要性が認識されるようになりました。フッ素の使用や定期検診、プロフェッショナル・クリーニングなどが普及し、歯科疾患の予防や早期発見が重視されるようになりました。

  • コンピュータ技術の導入

    • 1980年代以降、コンピュータ技術が歯科医療に導入されました。デジタルレントゲンやコンピュータ支援設計/製造(CAD/CAM)技術、3Dプリンターなどが開発され、診断や治療の効率性や精度が大幅に向上しました。

  • 現代の歯科医療

    • 現代の歯科医療では、バイオテクノロジー、再生医療、遺伝子治療などの新たな技術が研究開発されています。これらの技術の進歩により、歯科医療はさらに革新的な治療方法が登場し、患者のQOLQuality of Life)の向上に貢献していくと期待されています。



    平均余命も伸びていき健康で美味しくものを食べるという喜びは人間の根源的欲求であると主に人生を豊かにすると思います。
    これからも西大島ハーヴェスト歯科・矯正歯科では今後でてくる医療テクノロジー、医療知識を学びながらアップデートし続けていきます。
    患者様のよりよい人生のためのお手伝いができれば幸いです。

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